LMS-301Nについて

LMS-301Nについて


お客様からご質問頂く内容を基に、
LMS-301Nについて紹介致します!

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他社様のリフトと何が違うの?

自動車整備用のリフトといえば、ガソリンスタンドや自動車整備工場などで見かけることがほとんどだと思います。
 
 
LMS-301Nは自宅ガレージでリフトを使いたいというお客様の声から生まれたので、どちらかというと 一般家庭向きのリフトです。
 
 
企業様向けのリフトと弊社のリフトの違いは、ズバリ、
「電源」と「安全装置」です。

 

電源について

企業様向けのリフトは「三相電源」という仕様になっています。
 
 
この三相電源について説明をすると長くなるので、すごく簡単に言うと「短時間で大きな電力を安定的に供給」してくれる電源(電力)です。
馬力が高いってことですね。
 
 
一方、LMS-301Nを始め、弊社のオリジナルリフトは「単相電源仕様」です。
 
 
単相、三相ともに持ち上げられる重さや揚程はあまり変わりませんが、持ち上げる「速度」が変わります。
 
 
三相は上昇速度が速いので、それだけ使う電力が少なくてすみます。
 
 
単相は三相ほどのパワーがなく、ゆっくりと上昇するため三相よりは消費電力も大きくなります。
 
 
そのため、「電気使用料金」は三相電源のほうが割安になります。
 
 
そのかわり三相電源は専用の電力契約が必要になり、基本使用料が別途発生します。
 
 
単相電源は家庭用電源から電力を使用しますので、新たな契約や基本料は発生しません。
 
 
つまり、
 
 
・様々な車輛を頻繁にできるだけ早く整備する必要がある場合には三相電源仕様が向いている。
 
・決まった車輌のみを月に数回程度整備するだけであれば単相電源仕様が向いている。
 
 
ということになります。

 

「安全装置」について
作業をする上で最も大切なものは「無事故」。
 
 
最初に申し上げましたが、LMS-301Nは個人ユーザーの方々の声から生まれました。
 
 
自宅ガレージで作業をされる方は会社とは違い、お一人でじっくりと作業される事が多いと思います。
 
 
そのような時に万が一の事故が起こらないよう、「左右同調センサー」と「二段階フットプロテクション」を導入致しました。
 
 
リフトにまつわる事故の多くは車輌の滑落です。
 
 
原因は車体の乗せ方(アタッチメントの位置・車体のバランスなど)が悪かったり、誤った操作・使い方をするなどのヒューマンエラーや、機械トラブルなどが挙げられます。
 
 
事故の原因をゼロにすることは難しいですが、機械トラブルのひとつである「爪の噛み込み」については比較的簡単に防ぐことができます。
 
 
爪の噛み込みとは?を説明する前に、ほとんどの整備用リフトに搭載されている「下降防止ロック」という安全装置についてお話します。
 
 
なぜなら、この安全装置が「爪の噛み込み」というトラブルを引き起こす原因となるからです。

  

下降防止ロック

下の写真はリフトのシリンダー周りを撮影したものです。
下降防止ロック
下降防止ロック

赤が「下降防止ロック」
黄色が「下降防止爪」
青が「シリンダー」です。
 
 
 
リフトは油圧とエアーによって作動しますが、基本的な動作は全て油圧で行います。
 
 
簡単に言うとシリンダー(青い箇所)が油圧により伸び縮みすることで、リフトが上昇・下降・停止します。
 
 
ほとんどの動作を油圧で行うのなら、エアーはどこに使うのか?
答えは赤い部分。
 
 
安全装置の「下降防止ロック」に使います。

下降防止爪

写真A

下降防止爪

写真B

リフトが上昇・下降する際、スムーズに動作を行うためにエアーによって「下降防止ロック」が持ち上げられます(写真A)。

 
上昇・下降ボタンを離すとリフトが停止し、エアーの供給も止まり「下降防止ロック」が下がります(写真B)。
 
 
 
これが「下降防止ロックが自動的にかかる」という状態です。
 
 
上昇・下降ボタンを押しエアーが供給されると再び「下降防止ロック」が持ち上げられ、「ロックが自動的に解除される」状態になります。
 
 
この動作を繰り返し行いながら、リフトは上昇・下降・停止します。
 
 
でも、これで停止するなら「下降防止爪」は何の役にたつのか、という疑問を持たれる方もいるかもしれません。
 
しかし、この安全装置は「万が一の事故」を防ぐためにはとても重要なものなのです。
爪の噛み込み

写真C

下降防止ロック

写真D

リフトに車輌を乗せて停止させた際、稀に車輌の重量や油圧の循環トラブルによりリフトが勝手に下降を始める事があります。
 
 
このようなトラブル、たとえば写真Cの位置からリフトが下降したとしても、「下降防止爪」があることで写真Dのように「ロック」が「爪」に引っ掛かり、完全に下降することを食い止めることができます。
 
 
この「爪」が無い場合、勝手に下降するリフトを止められず機械に巻き込まれるなどの大事故を引き起こす危険性があります。
 
 
これがほとんどのリフトに搭載されている「下降防止ロック」です。
 
 
リフトによって形状に違いがあるかもしれませんが、原理は同じです。

  
  

爪の噛み込み

それでは次に、大事故を引き起こす危険性のあるトラブル「爪の噛み込み」について。
爪の噛み込み

写真E

爪の嚙み込み

写真F

「爪の噛み込み」は、写真Eのようにロックが爪の間にある状態で停止し、作業することで発生します。
 
 
リフトは上昇・下降ボタンを離せばどの位置でも停止しますが、作業をしていると車輌の重みで最初の停止位置よりほんの少し下がります。
 
 
そして写真Fのように車の重みでロックが爪に、がっちりと食い込んでしまった状態からリフトを下降させようとボタンを押しても機械が作動しない場合があります。
 
 
なぜかというと、しっかりと爪が食い込んだ上に車輌の重量のせいでエアーの力だけでは「下降防止ロック」を持ち上げることができず、下降防止ロックが解除できないせいです。
 
 
これが「爪の噛み込み」です。
 
 
下降防止ロックを搭載しているリフトに起こり得るトラブルであり、リフトの片側だけが下降して車が滑落するという事故が発生する原因のひとつとなります。
 
 
また、左右が連結しているものであれば事故にまでならなくても車輌を乗せたまま機械が作動しなくなるという機械トラブルが起こります。

LMS-301Nの安全装置について

長くなりましたが、ここからがLMS-301Nの安全装置の説明になります。
 
 
上記のような「万が一の事故の発生」を未然に防ぐために、LMS-301Nは三重の安全装置を装備しています。
 
 
 
まず、「爪の噛み込み」に対する対策として弊社オリジナルパンタグラフリフトシリーズのすべてが、下降ボタンを押下すると数秒上昇・停止したのちに下降します。
 
 
「下降防止爪」は下降しにくく、上昇しやすい形状になっています。
 
 
たとえロックが爪に噛み込んで下降できなくても、上昇はできます。
 
 
そして「噛み込み」は車体の重量によりロックが持ち上がらないから起こるので、その重量を取り除いてやればエアーの力でロックを持ち上げる事が出来るわけです。
 
 
弊社のパンタグラフリフトは毎回この動作を自動的に行い、「爪の噛み込み」を防ぐように設計されています。

左右同調センサー
上記の通り、リフトを上昇させれば「噛み込み」についてはほとんどが解決できます。
 
 
しかし、噛み込みではなくエアー供給や電気、リフト内部の何らかのトラブルによって、リフトの正しい操作が行えない場合もあります。
 
 
機械の作動中・作動開始時に上記のようなトラブルが発生した際、リフトの片側のみが作動し車が滑落するなどの事故が起こらないよう「左右同調センサー」を取り入れました。
 
 
この「左右同調センサー」は左右が同様に動かない場合、赤外線センサーがそれを感知し、機械が停止または起動しないようにするための安全装置です。
 
二段階フットプロテクション

車の運転などもそうですが、作業に慣れるにつれ緊張感も薄れていくことがあると思います。
 
 
または大事故に備えていても、少しの気の緩みから小さな事故や中事故は起こります。
 
 
その代表が機械の挟み込みです。
 
 
弊社のリフトは基本的に別置のユニットにて操作を行いますが、別売りのオプションでリモコンキットもご用意しております。
 
 
リモコンキットを使用することで操作の為に逐一、油圧ユニットに戻る必要がなくなるため、ほとんどのお客様がこのリモコンキットをご注文されます。
 
 
しかし、「便利」は時に気の緩みや油断を引き起こす場合があります。
 
 
例えば整備中に慣れてしまった動作をそのままに、リフトと土間ピットの間にうっかり足を置いたままリフトを収納しようとして機械に挟まれ、重症を負うような事故が起きています。
 
 
または作業で使用した工具などを挟み込み、リフトが損傷してしまう恐れもあります。
 
 
そのような事故を防ぐため、弊社オリジナルリフトは「二段階フットプロテクション」を装備致しました。
 
 
リフト収納時、リフトを下降させていると完全収納(床面フラット状態)よりも、10~15㎝上で機械が停止します。
 
 
完全にリフトを収納するためには、リフトと土間ピットの間に何もないことを確認した上で油圧ユニットのDOWNボタンを押下し、最後までリフトを下降させます。
 
 
これが挟み込みを防ぐための「二段階フットプロテクション」機能です。
 
 
これらの安全装置について最初は煩わしく思われるかもしれませんが、万が一を「億が一の事故の可能性」にまで下げるためのとても重要なものです。

 


ガレージの出入口が低いのですが、リフトは設置できますか?

整備用リフトを納品・設置する際に一番の問題となるのが、搬入方法です。
 
 
車輌整備用リフトは、最大2.5~3tまで持ち上げることができる機械です。
 
 
そのためには持ち上げる機械のほうも頑丈でなくではいけません。
 
 
リフト本体も1~2t前後の重量があります。
 
 
まず人力で持ち上げるわけにはいきませんので、リフトを搬入するためにはユニックで吊り上げるか、フォークリフトが必要になります。
 
 
会社様であれば、いろいろな車輌が出入りするために出入口が高く、広く設計されているので問題なく搬入が行えます。
 
 
しかし、自宅ガレージの出入口はユニック車等が出入りするために十分な高さがないことがほとんどで、これが原因となりリフト導入を断念される方も多数いらっしゃいました。
 
 
たとえば新築のガレージでまだ天井が作られる前なら、クレーン車でリフトを持ち上げ上から搬入する事も可能ですが、その場合は搬入費用が高額になります。
 
 
油圧ユニットが内蔵されているものや、左右が連結しているものは場合によって搬入するためにも高額な費用が必要だったり、そもそも搬入ができないこともあります。
 
 
そこで「LMS-301N」は左右分割式にすることで、この問題を解決しました。
 
 
左右が完全に分かれるということは自重も半分に分かれるので、手動リフトを使って人力での搬入ができます。
 
 
また、入口があまり高く無いガレージでも搬入が可能です。
 
 
これにより、他社様のリフトよりも搬入条件が少なくなり、さらに設置費用が抑えられます。
設置につきましては、過去の施工事例集もご参考ください。

施工事例集

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